私の求道記-③東京〜脱会編

私の求道

東京での求道

東京は全てがキラキラして見えた。

初めての大都会での生活はワクワクしかなく、東大を始めとした超高学歴かつ優秀な親鸞学徒たちとの交流は20代の私にとっては大変な刺激でした。

起業して成功している青年学徒、大手企業に勤めながら法座には欠かさず参詣する学徒など、向上心と行動力に溢れる姿を見て東京に来てよかったと実感をしました。

引っ越してきて1ヶ月後、東京の学徒に誘われた多摩川での花火大会では現在の妻と出会うこととなります。

東京から富山の本部会館までの長時間の参詣も、温かい仲間に支えられ充実していました。

東京に来て1年後には入籍。結婚式の友人席には親鸞会の学徒ばかりで、祝福を受けました。

 

親からの叱責

『もう俺は富山の親鸞会には行かんからな!ネットをよく見てみろ!』

2019年に入る頃、父からこんな電話を受けました。

学生時代から何度か家族を富山の本部会館に誘い、私も妻も親鸞会に入っているとは伝えていました。

ですが反対はされていなかったので、理解してくれているんだろうと思っていましたが急にこんなことを言われたので驚きました。

理由を尋ねても、ネットをよく読め!の一点張り。

学生時代から『ネットには誹謗中傷が書かれており、ご縁が遠のくことになるから絶対に読んではならん!』と徹底して教育されていました。

しかしそこまで言うんなら読んでやろうじゃないか、間違ったこと書いてあるんなら論破してやろうじゃないかと検索を始めたのが大きなきっかけとなりました。

「これまで親鸞会で聞いてきた内容と全然違うじゃん…」

・親鸞会でしか真実を聞けない。辞めたら求道の敗残者。
→明確にNo。辞めて後生の一大事解決した元会員はたくさんいる。

・本願寺は親鸞会からの質問に答えていない。
→明確に返答が文章でなされており、親鸞会側がそれを無視して勝手に決着させている。

・お布施は全て仏法のために使われている。
→Oh…(とても書けない)

・高森会長の書籍はすべてオリジナルの文章。
→伊藤康善先生や大沼法龍氏の著作から明らかに盗作がされている。

ほかにも局長の不倫問題や教義の明確な誤りなど、探せば探すほど言っていることとやっていることが違う組織であることが分かってきました。

中でも衝撃的だったのが嶋田元講師が遺された下記のブログでした。

私の白道
親鸞会元講師の手記

親鸞会の問題点とご自身の華光会での求道の様子が記されており、本当に後生の一大事を解決した人がいるのかという驚きも含め、齧り付くようにこのブログを読みました。

後日聞いた話によると、嶋田さんは酸素ボンベをつけながらこのブログを書き上げられたようで、文字通り命を削って生み出された文章でした。

 

恩師に対する落胆

それでもあくまでネット上で聞いた話であり、退会する勇気はまだありません。

その頃、偶然関東に学友部時代の恩師が引っ越して来ることになりました。

「後生の一大事の解決、どうか教えてください。」と伝え自ら勉強会を企画。

会場を探し、青年学徒を集め、恩師を招待して法座を開いてもらうことを数回行いました。

しかし、どうしたら解決できるのかのところになると歯切れが悪い。聴聞に極まる!で逃げられる始末。

納得できなかった私は恩師の住まいがある埼玉まで行き、ファミレスで話をしてもらうことも何度かお願いしました。

『そういえば富山学友部で一緒だった○○ね、辞めちゃったよ。親鸞会は二河白道の教えが間違ってると言ってね。そんなこと問題にしなくていいのに。』
『キミの後生の一大事を解決しようとするその涙が尊いね。』

かつての教え子を呼び捨てにし、教えの指摘に対して向き合おうとしない姿勢。
結局は涙が尊いとかの感情論に帰結させ、解決の道を示せない。

これらの発言を聞いた時に、あぁ、この人に着いて行っても解決はできないと確信しました。

明らかに嶋田先生と言っていることが違う。仏法の匂いがしない。

①両親からの電話
②嶋田先生をきっかけとした、組織への疑問
③何年もお世話になった講師が善知識ではないと確信

これらをきっかけとして退会を決意しました。2019年の春頃です。

 

かつての法友へ

今でも会えば機嫌良く接してくれてる親鸞会会員のみんなもいますので、大きな声で親鸞会を否定することはしません。このブログの主旨にも合いません。

殆どの人はいい人たちばかりです。お世話になった方もたくさんいます。感謝もしています。

私の20代の青春は間違いなく親鸞会にありました。

ですが、この「言っていることとやっていることがあまりにも違いすぎる組織」に所属している自分がどうにも許せなかったのです。

親鸞会で後生の一大事が解決できるならそれに越したことはありません。そうであって欲しいと心から願っています。

ただ、本気でそう思っているのであれば、担当講師に1対1でどうしたら解決できるのかを尋ねてみて下さい。

富山に参詣し、法座に出ることが目的になってはいませんか。

会に言われた通りの活動をし、それに時間とお金を使うことが目的にすり替わっていませんか。

どうか本当の浄土真宗の教えに触れて下さい。阿弥陀さまが泣いておられます。

 

華光会での求道編に続きます。

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